安全祈願祭

他のマンションの大規模修繕工事で安全祈願祭をおこなっているのを聞いたことがない。

私共では、規模のでかいマンションは当然であるが、30戸のマンションでも安全祈願祭をやってもらっている。

住民の皆さん、近隣にお住いの皆さんに工事の始まりをお知らせし、工事に携わる皆の気持ちを一にする目的で安全祈願祭は工事の初めに行いたいものである。

コンサルの立場では、施工会社の担当者の段取りをする様子を見て、これから始まる工事の進み具合を占うこともできる。しょぼい祈願祭しか出来ない担当は、工事も不安が残る。また、立派な祈願祭を行った担当は、その後の工事も任せておれるといった感じである。

現代、複雑で不安定な社会では何が起こるかわからないこともあり、神頼みの意味合いも込めている。

 

(文/一級建築士 増田 五雄)