アスベスト調査

アスベスト(石綿)は天然の繊維性鉱物で、加工しやすく吸音や、吸着性・引っ張り強度に優れているため、電気絶縁性・耐火性・断熱性も利点を生かす分野で使用されてきました。

世界保健機構の評価基準によると、10f/L(大気1リットル中に繊維が10本)までは、危険度はきわめて小さいとされます。しかしアスベストは目に見えない大きさで簡単に飛散し、肺に吸入されても石綿繊維は分散されません。工場での労働や建物の解体工事など、ある特定の条件下で、長期間アスベスト吸入暴露を受けた場合、人にじん肺や悪性中皮腫などの健康被害を生じさせると言われています。

現在アスベストの使用は禁止されていますが、これまでの建築物などに使用されていた経緯があります。よって、適切な判断と除去を行う必要があります。

まずは、『アスベストかどうか』調べることが大切です。

 

まず、アスベストの有無を調べます

対象の建物にアスベストが使用されているかどうか、まずは診断します。

設計図書などにアスベストが使用されている事が記載されている場合もありますが、記載されていなくても、使用されている可能性があります。現場確認・資料採取による石綿等の定性・定量分析を行っております。

 

劣化が無いか調べます

最も心配な「吹き付けアスベスト」について、剥離や垂れ下がり、アスベストの落下など「飛散」につながる危険性がないかどうか調査します。

 

専門機関にて分析します

危険な箇所の検体を採取して、詳しく調査します。現場にて危険箇所の資料を採取し、位相差顕微鏡・X線回析装置を用いて石綿等の定性・定量分析を行います。検査結果は報告書にてご報告いたします。

※こちらの検査では、まず定性分析にて石綿含有の有無の確認を行い、石綿含有の確認をされた場合、定量分析にて含有量の分析を行います。