Author Archives: 広島建物診断協同組合

  1. 国土交通省通達

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    最近、私の周りでもマンションコンサルティングに関して裁判沙汰の話を聞くようになった。

    大規模修繕工事の際、談合をしたり。業者からバックを取ったり、メーカーから手数料を請求したり。その為、工事金額が割高になっていつと言う噂を耳にすることがある。

    また、途中でコンサルが自分の思うようにならないと言って、コンサル業務を投げ出したり、管理組合が認めていない設計結果に設計料をせいきゅうしたりとか。

    私の立場からは考えられない状況になっている。

    おそらくこのような状況は、広島管内だけではなく、全国的に問題が広がっているものと想像される。

    そのため、国土交通省も別紙のような通達を業界に出さざるを得なくなったのであろう。

    マンションの管理組合の役員の皆様も、大規模修繕のコンサルの決定には注意していただきたい。ぜひ管理会社のコンサルは止めていただきたい。20%近いバックを当然のように抜かれることになります。

     

    (文/一級建築士 増田 五雄)

  2. 海外研修

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    毎年、私共広島建物診断共同組合では海外研修を恒例としている。今年は、2度目のバンコクに行ってきた。

    バンコクまで足を延ばすと、中華圏の影響はなくなり、エキゾチックな異国の雰囲気を味わうことができる。

    やはり、アジア圏の元気の良さは感じることができる。

    人の動き、バイク、車、高層ビル群など。

    もちろん、世界遺産にもなっている歴史的な遺跡、建造物も素晴らしいものがある。

    さて、今年はどこに行くかまだ決まってはいない。

     

    (文/一級建築士 増田 五雄)

  3. 業務内容について

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    これまで数多くの建物診断実績を踏まえ、管理組合側の立場に立った調査から修繕計画、施工監理までお手伝いが可能です。当組合では、分譲マンションだけではなく、テナントビルや賃貸マンションなども含め全ての建物オーナー様にご要請に応じたコンサルティングを行います。

  4. 建物劣化診断

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    マンションやビルなどの建物、設備を長期的にわたり、適切に維持保全を行うための基礎になるものが建物劣化診断です。総合的で、かつ客観的な調査・診断は建物の良好な維持管理の基本であり、欠かすことのできないものです。広島建物診断協同組合の建物劣化診断の進め方は、次のようなプロセスになっています。

    相談
    居住する建物に不具合が起こったら、まず当協同組合に相談してみてください。経験豊富な技術者が提起される問題について的確に判断して、対処する方法をお示しします。

    契約
    お客様と綿密な打ち合せを行い、必要であれば費用の見積もりも添えて契約を締結します。契約後、迅速に調査・診断を進めてまいります。

    事前調査
    管理組合に保存されている管理規約、総会議案書・議事録、設計図、施工図、修繕履歴、設備点検記録書などをチェックして、マンションの履歴と現状を把握し、調査や大規模修繕に対処する方法の参考資料にします。

    アンケート配布回収・集計
    マンションの現状把握や期待する将来像などの全入居者の意識をアンケートで応えてもらいます。マンションに居住する方が最も良くそのマンションを知っているからで、当協同組合では本格的な調査のポイントや改修設計方針を決定するための最も重要な調査のひとつと位置付けています。

    調査方法検討会
    事前調査、アンケート結果に基づき、具体的な調査の方法について当協同組合にて検討会を開催します。

    現地調査
    当協同組合に所属する建築、構造、設備、塗装、防水、積算などの技術者がプロジェクトチームをつくり、一斉に共用部分の現状調査および共用部分に関係する専有部分の状態をチェックします。建築に関係するあらゆる専門家が、それぞれ遺漏のないよう時間をかけ、場合によっては数度の現地調査を行います。

    分析・検討
    現地調査を行った各部門から、それぞれ専門の立場で報告書を提出します。

    劣化診断検討会
    その報告書を基に当協同組合の調査参加者全員で検討会を開き、各部分の現状と問題点をディスカッションし、対象マンションの実像を浮き上がらせます。

    報告書の作成
    参加組合員全員の意見が合致したところで、プロジェクトチーフが調査・診断報告書を作成します。報告書は平易な文章で、できるだけビジュアル的な形でまとめられます。報告書の内容は、対象マンションと管理組合の依頼方法によって若干変わる場合がありますが、大略以下の内容になっています。

    1. 管理組合の既存資料の検討結果
    2. アンケート調査結果の解析
    3. 建物の現状調査結果
    4. 損傷度合いと改修時期
    5. 改修工事費用の概算
    6. 調査データ
    7. 記録写真
    8. その他

    報告書の説明
    作成された調査・診断報告書は、依頼者である管理組合に提供されるとともに、特に重要な部分をダイジェストして居住者に配布します。さらに報告会を開き、プロジェクトチーフが調査結果の詳細を説明し理解を求めるようにします。

    ここまでのプロセスで建物劣化診断は終了です。
    通常は、この診断の結果を基に大規模修繕工事長期修繕計画をすすめることになります。

     

    建物劣化診断をしよう!

    あなたの建物は安全ですか? 安全点検や劣化診断は行っていますか? 下記のようなことが気になるようになったら、そろそろ建物劣化診断が必要な時期です。

    • 建物の外壁がひび割れている。モルタルの剥離や欠損がある。
    • タイルが割れている。浮いてはがれ落ちそう。
    • 鉄筋が露出し、錆が出ている。
    • 壁が水が流れたように白く汚れている(白華現象)。
    • 防水の目地が劣化している。
    • 見た目は丈夫そうだが、竣工から長年経っている。
    • 鉄の手すりに錆が出ている。根元がぐらついている。
    • 大地震や災害時にあっても、建物、設備は大丈夫だろうか。
    • 屋根の防水が劣化し、雨漏れが心配だ。
    • 水に赤錆が出ている。
    • 排水管の水漏れ事故が続けて起きている。

    建物にはそれぞれ個性があります。また、経年に伴い状態が変化していきます。したがって、大規模修繕工事の内容を決めたり、長期修繕計画を検討する場合には、その前に建物・設備の状態を客観的に判断する、『建物劣化診断』が必要となります。大規模修繕工事を行うにあたっては適切な実施時期や工事内容を確定する重要な基礎資料となります。

    当協同組合では、大規模修繕工事の成功につながる管理組合・ビルオーナーの立場に立った適切な診断を行っております。お気軽にご相談ください。

     

     

  5. 大規模修繕工事

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    マンションやビルなどの建物における大規模修繕工事は、単なる外壁のお化粧直しではありません。快適な住環境のために建物を健全な状態に戻し、財産価値を低下させないための工事です。

    広島建物診断協同組合では、大規模修繕工事の設計・監理をお手伝いしております。プロセスは次のようになっています。

    改修設計立案・概算工事費算出
    調査診断結果を踏まえ仕様案、概算工事金額書等からなる改修工事基本計画を見直し、管理組合が改修工事実施計画を策定するにあたり、その立案に携わります。

    改修設計図書の作成・説明・承認
    決定した改修工事実施計画に基づき、工事内容、仕様など工事見積もりを得るのに必要な要領書(工事仕様書、見積内訳書など)を見直し、作成します。

    見積参加会社の選定、仕様書などの現場説明
    見積参加会社の選定は管理組合が行いますが、当協同組合は監理者として、見積参加業者のリストアップ、書類選考などの助言、資料などの作成を行います。
    当協同組合が中心となり、仕様内容、工事範囲・項目、見積範囲、現場の状況などを説明し、見積参加会社が同一条件で見積もりできるようにします。また、見積期間中の質疑応答も当協同組合が対応します。

    工事見積書の検討、工事施工会社の決定
    見積参加会社から提出された見積書について、比較表を作成し、内容を検討のうえ、適切な分析を加え、その資料を管理組合に提出します。
    管理組合が工事発注先を決定するために必要な助言、工事施工会社の資料の収集などを当協同組合で行います。管理組合で工事施工会社を決定した後、発注決定通知書を管理組合から決定会社へ提示します。

    施工計画、工程計画、居住者対策計画の確認

    1. 仮設計画:
      工事施工会社から提出された仮設計画(現場事務所、休憩所、便所、資材置き場、工事車両、足場仮設、養生など)を、管理組合の要望を取り入れながら当協同組合にて検討・確認し、管理組合に提示、承認を得ます。
    2. 施工計画:
      工事施工会社から提出された施工計画(施工方法、色彩計画、使用材料計画など)を仕様書に当協同組合にて基づき検討・確認し、管理組合に提示、承認を得ます。
    3. 工事工程計画:
      工事に係わるアクシデント、天候事情などによる工程の延びなどを考慮し、かつ経費の削減を考え合わせた工程計画を工事施工会社に作成させ、当協同組合にて確認し、管理組合に提示、承認を得ます。
    4. 居住者対策計画:
      居住者などに対する安全対策、環境保全対策を工事施工会社から提出させ、当協同組合にて確認し、管理組合に提示、承認を得ます。また、工事中の広報活動についても、工事施工会社の広報計画を当協同組合にて検討・確認し、管理組合に提示、承認を得ます。これらの内容については、居住者側に的確に伝えるよう工事施工会社に指示します。

    工事請負契約の締結(立会)
    工事施工会社から提出された工事請負契約書の内容を当協同組合にてチェックし、管理組合と工事施工会社との協議について助言します。また、当協同組合は契約締結に立ち会い、監理者として契約書に署名、捺印します。

    居住者への工事説明会開催
    工事についての詳細な各種計画が決まり、工事請負契約が締結された後に、管理組合はそれらの内容についての説明会を開催します。
    具体的な工事内容の説明、工事中の注意事項、質疑応答などは当協同組合および工事施工会社が対応いたします。

    修繕工事施工(工程検査、中間検査、竣工検査)

    1. 着工:
      管理組合、施工会社、監理者(当協同組合)の3者が出席し、工事の最終打ち合わせを行います。それを受け工事施工会社による近隣挨拶、着工式を終え、工事に着工します。
    2. 現場工程会議(毎週1回実施):
      管理組合、工事施工会社、監理者(当協同組合)の3者が出席し、工事の進捗状況、工事内容、作業日報、次週予定、居住者からの苦情、要望などの工事報告を施工会社から提出させ、それらの検討をし、必要なものについては対処し、その結果を管理組合に当協同組合から監理報告書として報告します。また、居住者の安全対策、工事に関する広報の手段などについても助言します。
    3. 工程検査:
      施工計画に沿って各種工事が実施されているかどうかチェックを各工程ごとに行い、必要事項については工事施工会社に適切な指示を与え、対処させます。その結果を確認し、監理報告書として管理組合へ提出します。
    4. 中間検査:
      全工事工程の中間時点(例えば下地補修工事終了時など)に管理組合の立ち会いを求めて前項と同様の内容について検査を行います。
    5. 竣工検査:
      当協同組合は監理者として、竣工状態が決定仕様に沿ったものであるかどうか、手直し部分があるかどうかをチェックし、必要事項については適切な指示を工事施工会社に行います。また、管理組合から解決すべき問題の提示があった場合、すみやかに対処します。

    完成引渡
    当協同組合は監理者として、工事施工会社が作成する工事記録、工事完了届出書、保証書などの各種書類を確認し、工事監理報告書とともに管理組合に提出、承認を得ます。

    定期検査(1年・3年・5年)
    当協同組合は監理者として、竣工後1年、3年、5年の定期点検を管理組合、工事施工会社の3者と行い、確実な施工アフター点検を行います。
    ここまでのプロセスで今回の大規模修繕工事は完了ですが、今後の長期修繕計画の見直しを行い、次回の大規模修繕工事のはじまりともいえます。

     

    こんなことでお悩み、お困りではありませんか?

    • 修繕工事を行うので、設計図と工事仕様書を作成したい。
    • 施工会社を選定したいが、どのように行ったらよいかわからない。
    • 業者の工事見積の金額の妥当性と内容を検討したい。
    • 手抜き工事がないように工事監理をしてほしい。
    • 将来に備えて、長期修繕計画を作成しておきたい。
    • 大規模修繕工事に備えて、一時金が発生しないように修繕積立金の金額を検討したい。

    当協同組合では、大規模修繕工事の成功につながる管理組合・ビルオーナーの立場に立った適切なコンサルティングを行っております。お気軽にご相談ください。

     

     

  6. 長期修繕計画

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    管理会社のお仕着せではなく、
    あなたの建物の実情にあった長期修繕計画はありますか?

    長期修繕計画は、長期間にわたって建物の維持、管理を実施していくうえで、管理費、修繕積立金が適正かどうか、いつ何の修繕工事をすれば良いのかなど、その判断基準になる大切なツールのひとつです。自分たちの建物の状況を理解し、独自に立てられた計画こそ長期修繕計画と言えるものです。

    周期表の策定
    劣化状況を勘案し、建物を構成する部材を工種ごとに分けて、いつごろに工事を行ったら良いかを考えます。

    修繕周期費用
    周期表にのっとり、修繕費用を算出します。

    計画修繕費と積立金の対比
    計画修繕費累計と積立金累計の関係をグラフにして積立金の過不足の診断をします。

    長期修繕計画の必要性
    マンションは、生活スタイルや意見の異なる人々が集まって生活する、区分所有者の建物です。そのため建物・設備の共用部分や敷地、付属施設などの維持管理を法律上区分所有者全員の責任で行うことが決められていますしかし、実際の管理運営には複雑な問題があり、維持管理を難しいものとしています。

    • 建物は多くの部材で作られており、その施工の状態や自然環境の違い、居住者の使い方の良否も加わって、傷み方や寿命もまちまちとなり、修繕時期や方法も複雑なものとなっています。
    • 居住者の住まい方、資産に対する考え方や経済力についても様々であるため、大規模な修繕を行うとしても、なかなか合意形成できないことがあります。
    • 維持管理の対象となる共用部分は、居住者にとって直接関係がないように誤解されたり、隅々まで目が届かないこともあって、維持管理がおろそかになりがちです。

    こうした結果、目に見える傷みが現れるまで放置され、適切な修繕時期を逃すことになり、結果的に高い修繕費となったり、人身事故につながる恐れさえ出てきます。このような状態が続くとマンション全体がスラム化し、建物の美観や機能の上でも支障をきたし、資産価値の低下につながります。

    そのため、建物の10年、20年先を見通し、どのような修繕項目があり、その修繕時期はいつ頃が良いのか、修繕費がいくらかかるのか、1戸あたりどの程度の修繕積立金を積み立てておくのか知っておく必要がありますそのためには、それぞれのマンションに応じた計画が必要となりますが、それが「長期修繕計画」です

    【マンション建物維持保全年表】

     

    また、「長期修繕計画」の策定は、建設省の管理規約の標準モデルである「標準管理規約」においても、平成9年2月の通達により管理組合の業務として位置付けられ、社会的にも財産価値の維持や快適なマンションライフを送る上でも重要なものとなっています。

    当協同組合では、大規模修繕工事の成功につながる管理組合・ビルオーナーの立場に立った適切な長期修繕計画を作成いたします。お気軽にご相談ください。

     

  7. 賃貸マンションでの大規模修繕工事の流れ

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    賃貸マンションを長く高入居率に保ち、資産価値の高い物件として維持するためには、計画的な修繕を確実に行い、時代のニーズに適合させるように改良を実施していくことが必要になります。特に賃貸マンションの場合、目先の収支にとらわれ、計画的な修繕は後回しになり、何か事故がおきてから行う、事後保全になりがちな傾向があります。しかし、建物の維持保全を行う上で、事後保全より、予防保全の方がライフサイクルコストの面で比較するとより効率が高いと言われています。建物が古びて入居率が下がる前に適時修繕を行うことは、建物のためにも良いですし、入居率のアップにもつながると考えます。

    【賃貸マンションのでの大規模修繕工事の流れ】


    ステージ1 建物診断(建物の現状を調べる)

    • 予備診断
      設計図書や過去の修繕記録などの資料を閲覧し建物の基礎資料を把握します。その後目視にて建物の外観を五感で観察します。この時点でおおよその必要な修繕時期について判断がつきます。
      また、入居者にアンケート調査を実施して、バルコニーまわりの劣化損傷状態、希望する建物付属施設の改良点やグレードアップの要望などの意見を聞き修繕内容の参考にします。
    • 現地調査
      通常行われる調査は、建物の全般にわたる目視調査、手の届く範囲での打診調査、また空室があれば実際に立ち入り調査を行います。
      更に物性試験として塗膜の付着力試験、コンクリートの中性化深度調査、シーリング材の性能試験などを行います。外壁のタイルが過去に剥落した、又は浮きが多い場合などは更に詳しい調査が必要な場合もあります。

     

    ステージ2 基本計画(どのような大規模修繕を実施するかを考える)

    劣化診断に基づき工事範囲、工事仕様を立案し修繕工事の基本計画を立案して概算費用を算出します。

    主な業務内容:

    • 傷みの原因、必要となる工事内容概算費用などについての情報提供。
    • 工事の優先順位について、オーナー意見を聞きながら調整。
    • グレードアップの提案 防犯対策、バリアフリー化などの入居率の改善になるような方法についてアドバイス。など…

     

    ステージ3 長期修繕計画・収支計画・資金計画の検討

    基本計画に基づき今後の収支予測の作成や長期修繕計画の作成、見直しを行い、予算調整をします。

    主な検討内容:

    • 工事範囲をどの程度まで広げるか
    • 今回の修繕はどの程度の期待耐用年数を見込んでいるか
    • 次の修繕はいつ頃必要になるか

    資金計画:

    • 必要工事費の概算額
    • 資金計画の内容(調達方法、支払い方法)

     

    ステージ4 詳細設計(工事の際のバイブルを作ります)

    詳細設計とは、材料、工法、寸法などを具体的に決定して行く作業です。施工会社選定の際に比較検討が可能となる見積書をとるため、また工事を円滑に進めるためにも、きちんとした設計図書の作成が重要です。

    成果品は下記のようになります。

    • 仕様書
    • 設計図
    • 見積要領書
    • 見積書(金額抜きのもの)

    ※精算項目
    設計段階では数量が確定できない項目については工事完了後に調整し支払います。例えば、ひび割れの長さ、鉄筋露出の箇所数、タイルの浮きの枚数については建物全体について現時点で正確に把握することは不可能です。見積依頼時には、現地調査時に判定可能な箇所を精密に調査し、全体の面積に掛けて算出した値で契約し、工事実施時に足場を組んだ時点で、詳細な数量を算出し、工事費を増減していくことが必要になります。大規模修繕工事ではとても重要な項目ですので、あいまいにしておくことは得策ではありません。

     

    ステージ5 見積依頼・工事請負業者内定

    1. 見積もりを依頼する会社を選ぶ
    2. 説明会を開催し見積もりを依頼する
      見積もりを依頼するために施工会社をマンションに呼び、現場説明会を開催します。工事概要や見積条件を記載した「見積要領書」と設計図書などを渡して設計内容を説明し、現場の状況を良く確認してもらいます。後日、施工会社は現地を確認し、見積内容に不明な点があればFAXにて質疑を提出してもらいます。
    3. 見積りの徴収・開封
      見積書を開封し、工事仕様や数量が正しいか?見積項目に漏れがないか?見積単価に不当に高いもの又は、安いものがないか、工事保証の内容は正しいかなどをチェックします。
    4. 工事施工会社の決定
      見積金額、現場代理人の経歴、会社の総合力などを吟味して施工会社を決定します。できれば面談を行い、現場代理人の資質、会社としての取り組み姿勢を総合的に吟味して決定します。

     

    ステージ6 工事請負契約

    工事請負契約:工事施工会社と請負契約を締結します。

    工事請負契約書には見積り書、仕様書、質疑応答書、設計図面、工事請負約款などをとじ込み製本します。

     

    ステージ7 入居者・近隣への工事説明会の開催(工事のお知らせ)

    工事期間中は入居者の方の生活に不便が生じます。また、近隣にも迷惑がかかることもありますので、きめこまやかな対策を事前にとっておく必要があります。工事の内容によっては入居者の室内へ立ち入らないと工事ができない場合があります。工事中に生じる状況を想定して、入居者へ事前に説明しておくことが重要なことです。

    考えられる工事中の生活への影響:

    • 工事のために在宅が必要(玄関枠の塗装など…)
    • 洗濯物が干せない(バルコニーの高圧洗浄や補修工事、塗装の際)
    • エアコンが使えない(バルコニー防水時、室外機から水が流れでるため)
    • 窓が開けられない(外壁塗装時)
    • 廊下が通りにくい(廊下の床のシートを貼り替える場合)
    • エレベーターが使えない(EVの扉の塗装時)
    • 室内が暗い(足場にシートをはるため)
    • 工事の音や振動(外壁タイルの補修やひび割れの補修時など)

     

    ステージ8 大規模修繕工事の実施

    工事中はオーナー、施工会社、工事監理者などが協力しあい工事をすすめて行くことが必要になります。工事の開始時は1週間に1回程度、工事が軌道に乗ってきたら2週間~3週間に1回程度は定例会議を開催して下記のような問題について解決して行きます。また、工事監理者は工事が仕様書に則り行われているかなどを定期的に(1週間に1回~2回程度の重点管理)検査し、不良個所があれば工事会社に是正指示をします。

    工事中の主な問題:

    • 音や臭いについての入居者からのクレーム
    • 洗濯物干場(バルコニー)ついてのクレーム
    • 駐車・駐輪スペースについてのクレーム
    • 工事中の予測しない建物の瑕疵の発見
    • 入居者が工事に協力してくれない  など・・・

     

     

    工事が完了したら・・・

    工事が完了したら、竣工検査を実施して不具合などが確認された場合は直ちにその旨を施工会社に報告して、不具合箇所を是正させます。

     

     

    今後の維持管理に生かす資料

    工事が終了すると、工事の際に使った材料、補修箇所の図面、色番号、工事中の記録写真をまとめた竣工図書を受け取ります。今後の建物の維持管理に重要な書類になりますので大切に保管することが必要です。

     

  8. 給排水管改善計画

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    設備配管の劣化は管の孔食による漏水、給排水量の減少、赤水・青水などによって発見されることが多いのが現実ですが、手遅れにならないよう早い時期に配管の診断により劣化現象を把握して、管の耐久寿命をのばすための的確な対策を取ることが大切です

    • 延命工法を決めなければいけないが、何もわからず戸惑っている
    • 施工会社によって工法も金額もまちまちで、どのように判断したらよいか分からない
    • よく分からないので結論が出せない

    などの問題は、当組合にご相談ください。
    まずは、実際に配管が劣化しているのかいないのか、また、そもそも劣化する配管なのか、など客観的に調査を行い、改修の必要性の検証・診断、必要な延命工法の提案をいたします。

     

    当組合では、改良提案も行っております。
    給水方式の一例をご紹介します。

    現在の給水方式
    建築時の条例適合により、現在は下記の方法で各戸へ上水が給水されています。

    ▲現在の給水システム(改良前)

    1. 公道内の広島市給水本管から分岐し、受水槽へ貯水(図の一点鎖線)
    2. 受水槽から揚水ポンプで最屋上階の高架水槽へ揚水し貯水(図の二点鎖線)
    3. 貯水された高架水槽から重力式(自然流下)にて各戸に給水(図の破線)

     

    問題点
    上記の給水方法には、さまざまな問題があります。

    1. 大気中に上水を開放貯水することは、汚染の可能性があり衛生面からの不安があります。
    2. 2個の水槽(受水槽と高架水槽)を定期的に清掃消毒する必要があり、費用負担や断水時の不便が生じます。
    3. 屋上階の高架水槽へ揚水するため、揚水ポンプの電気代、維持費および10年から15年サイクルで取り替え費用が生じます。
    4. 各水槽の取り替え時期は20年から25年で、多額に費用が必要となります。
    5. 平成3年の台風15号の例から、停電時には高架水槽内の貯水分が使用されると直ちに断水になります。(およそ5~6時間後)

     

    改良後の給水方式
    2個の水槽(受水槽と高架水槽)を廃止し、広島市給水本管に直結し、各戸に上水を供給する方法をお薦めしております。

    ▲改良後の給水システム

    1. A~B間を新設します。(灰色の既存部分は切り離します)
    2. 揚水ポンプを撤去し、加圧ポンプを新設します。
    3. C~D間を新設します。(灰色の既存部分は切り離します)

     

    改良後のメリット

    1. 問題点の(3)を除くすべてが解消できます。特に、受水槽と高架水槽の保守がなくなり、費用負担が軽減されるメリットは大きいと言えます。
    2. 新設した加圧ポンプは補助的なものです。上層階で上水を使用した場合や、中・下層階で多量に上水を使用した場合に運転するので、現在の揚水ポンプより電気代が軽減されます。
    3. 広島市水道局では開局以来、給水本管工事、破裂など以外では断水になった事例はなく、停電時においても、中・下層階では断水の不安が解消されます。
    4. 受水槽を撤去でき、敷地を有効活用できます。


    ここで紹介した方法は一例です。
    当組合では、個々の建物の実情にあった提案を行っております。お困りのことがございましたら、お気軽にご相談ください。

     

  9. 耐震診断及び耐震補強

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    正に憂国の時です。建築士の我々にとって、複雑な想いが致します。1981年(昭和56年)以降の建物は、新耐震基準の設計になっており、地震国日本の建築構造学は世界でも有数の高い水準にあります。内容を解り易く言えば「人を殺すな。」をテーマに、ある一定の基準以上の建物は建物の壊れ方まで考えています。その性能を保持させるべき基準を改ざんする事は、単なる建築基準法違反を超越したものと考えます。これは一部の問題で通常の建築士にまで不名誉が波及しない事を切に願っております。

     

    バランスが大切です

    ここで一言申し上げておきたいのが、良い構造設計というのは、断面が大きく、鉄筋がたくさんはいっているのが、いい設計というのではありません地震・暴風時に力がスムーズに流れるのがいい設計です。左~右へ、右~左へ、上~下へ。バランスのいい力の流れ方は、各部材が同じだけ抵抗をしてくれる事を意味します。単なる1ヵ所の部材を大きな断面にする事は逆に不利になる事もあります、そんな時は過剰設計と言ったりする事があります。力持ちの人程(抵抗力のある部材の意)、力を負担するので、偏った抵抗になり、耐え切れず破壊する時は弱い部材が破壊します。

    隣り合う部材が1+1(ほぼ同様の抵抗力の場合)の場合2になったりしますが、1.5+0.5(部材に差異がある場合)の場合は必ず2の抵抗力に到達しません。ゆえに、均等にバランス良く、抵抗する部材の大きさを決定する事がとても良いのですもちろん今回の事件は論外ですが。そこに構造設計者の能力の違いが出てくると思います。はっきりいって能力の差異は生じると思います。どの世界でも大小ある事だと思います。しかし、今回は改ざん詐称な訳ですから、それ以外の問題です。

    しかし、今回の改ざん事件は社会問題になりました。今回良くも悪くも、世間に建築構造の事を知って頂く、いい機会であると考えます。

     

    建築構造に優劣はありません

    建物は木造(W造)、鉄骨造(S造)、鉄筋コンクリート造(RC造)、鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)とあります。どれが「優」か、どれが「劣」とかではありません。わかり易い例を挙げると、昔、学校の校舎は殆ど、木造でできていました。これは鉄筋コンクリート造が、まだ普及していなかった為ですが、今、木の特質を活かして、木造で校舎を造ったりすると、コストが非常に高くなります。スパンの大きいものは材料の特質を活かした、鉄筋コンクリート造、鉄骨造がとても有利であるなど、適材適所という事です。

    一応、建築構造の考え方を簡単に申し上げたつもりですが、別の言い方で「耐震構造」という言葉が波及してます。他に「免震構造」とか「制震構造」とかいう言葉もお聞きた事があると思います。これもどれが「優」で、どれが「劣」かではありません。

    「免震構造」は、地震の揺れを基礎から上部構造に伝えにくい構造の事です。現段階では費用がかかるかもしれませんが、ある程度の規模以上になるとスケールメリットが出てコストが高くならず、「免震構造」を採用できる事が可能になったりします。

    地上60m以上の建物を建築基準法で超高層建物と呼んでいます。「制震構造」はこの超高層建物に採用されます。字の如く震を制御するという意です。災害時、外力をコンピューター制御に依り察知し、建物の重心をその外力に適応させて災害を切り抜けるというものです。

     

    構造計算書をチェックしてみませんか?

    現行の建築基準法は中地震(気象庁震度階の震度5強程度)と大地震(気象庁震度階の震度6強~7程度)に分けて必要な耐震性能を定めています。中地震に対して要求される耐震性能は建物に破壊を生じさせない事です。また大地震に対して要求される耐震性能は、建物に部分的な破壊が生じても建物を倒壊させないという事です。

    前述もしましたが、建物の倒壊から人命を保護する事を大目的としています。一部の人の行動が大変な社会問題を引き起こしていますが、当たり前の設計をして当たり前の施工をしておれば、当たり前の安全と安心が得られます

    もし、不安があれば、構造計算書をチェックする事も可能です。期間は2週間~4週間、費用は1住戸当たり1万円位が目安になると思います。もちろん建物の形状、難易度に依り、差異は出てきますのであくまでも目安です。

    再発防止として、設計者と施工者とを分離し、責任の分担を明確にしたり、チェック機能の改善が必要不可欠になると思います。どちらにしても建築士の一人として、今回の事を氷山の一角と思いたくないです。今後も地震国日本を担える様に貢献していきたいと皆で共感し、実行していきたいものです。

     

    当組合では、個々の建物の実情にあった提案を行っております。お困りのことがございましたら、お気軽にご相談ください。

     

  10. アスベスト調査

    アスベスト調査 はコメントを受け付けていません

    アスベスト(石綿)は天然の繊維性鉱物で、加工しやすく吸音や、吸着性・引っ張り強度に優れているため、電気絶縁性・耐火性・断熱性も利点を生かす分野で使用されてきました。

    世界保健機構の評価基準によると、10f/L(大気1リットル中に繊維が10本)までは、危険度はきわめて小さいとされます。しかしアスベストは目に見えない大きさで簡単に飛散し、肺に吸入されても石綿繊維は分散されません。工場での労働や建物の解体工事など、ある特定の条件下で、長期間アスベスト吸入暴露を受けた場合、人にじん肺や悪性中皮腫などの健康被害を生じさせると言われています。

    現在アスベストの使用は禁止されていますが、これまでの建築物などに使用されていた経緯があります。よって、適切な判断と除去を行う必要があります。

    まずは、『アスベストかどうか』調べることが大切です。

     

    まず、アスベストの有無を調べます

    対象の建物にアスベストが使用されているかどうか、まずは診断します。

    設計図書などにアスベストが使用されている事が記載されている場合もありますが、記載されていなくても、使用されている可能性があります。現場確認・資料採取による石綿等の定性・定量分析を行っております。

     

    劣化が無いか調べます

    最も心配な「吹き付けアスベスト」について、剥離や垂れ下がり、アスベストの落下など「飛散」につながる危険性がないかどうか調査します。

     

    専門機関にて分析します

    危険な箇所の検体を採取して、詳しく調査します。現場にて危険箇所の資料を採取し、位相差顕微鏡・X線回析装置を用いて石綿等の定性・定量分析を行います。検査結果は報告書にてご報告いたします。

    ※こちらの検査では、まず定性分析にて石綿含有の有無の確認を行い、石綿含有の確認をされた場合、定量分析にて含有量の分析を行います。