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建物劣化診断

マンションやビルなどの建物、設備を長期的にわたり、適切に維持保全を行うための基礎になるものが建物劣化診断です。総合的で、かつ客観的な調査・診断は建物の良好な維持管理の基本であり、欠かすことのできないものです。広島建物診断協同組合の建物劣化診断の進め方は、次のようなプロセスになっています。

相談

居住する建物に不具合が起こったら、まず当協同組合に相談してみてください。経験豊富な技術者が提起される問題について的確に判断して、対処する方法をお示しします。


契約

お客様と綿密な打ち合せを行い、必要であれば費用の見積もりも添えて契約を締結します。契約後、迅速に調査・診断を進めてまいります。


事前調査

管理組合に保存されている管理規約、総会議案書・議事録、設計図、施工図、修繕履歴、設備点検記録書などをチェックして、マンションの履歴と現状を把握し、調査や大規模修繕に対処する方法の参考資料にします。


アンケート配布回収・集計

マンションの現状把握や期待する将来像などの全入居者の意識をアンケートで応えてもらいます。マンションに居住する方が最も良くそのマンションを知っているからで、当協同組合では本格的な調査のポイントや改修設計方針を決定するための最も重要な調査のひとつと位置付けています。


調査方法検討会

事前調査、アンケート結果に基づき、具体的な調査の方法について当協同組合にて検討会を開催します。


現地調査

当協同組合に所属する建築、構造、設備、塗装、防水、積算などの技術者がプロジェクトチームをつくり、一斉に共用部分の現状調査および共用部分に関係する専有部分の状態をチェックします。建築に関係するあらゆる専門家が、それぞれ遺漏のないよう時間をかけ、場合によっては数度の現地調査を行います。


分析・検討

現地調査を行った各部門から、それぞれ専門の立場で報告書を提出します。


劣化診断検討会

その報告書を基に当協同組合の調査参加者全員で検討会を開き、各部分の現状と問題点をディスカッションし、対象マンションの実像を浮き上がらせます。


報告書の作成

参加組合員全員の意見が合致したところで、プロジェクトチーフが調査・診断報告書を作成します。報告書は平易な文章で、できるだけビジュアル的な形でまとめられます。報告書の内容は、対象マンションと管理組合の依頼方法によって若干変わる場合がありますが、大略以下の内容になっています。

  1. 管理組合の既存資料の検討結果
  2. アンケート調査結果の解析
  3. 建物の現状調査結果
  4. 損傷度合いと改修時期
  5. 改修工事費用の概算
  6. 調査データ
  7. 記録写真
  8. その他

報告書の説明

作成された調査・診断報告書は、依頼者である管理組合に提供されるとともに、特に重要な部分をダイジェストして居住者に配布します。さらに報告会を開き、プロジェクトチーフが調査結果の詳細を説明し理解を求めるようにします。

ここまでのプロセスで建物劣化診断は終了です。通常は、この診断の結果を基に大規模修繕工事長期修繕計画をすすめることになります。


建物劣化診断をしよう!

あなたの建物は安全ですか? 安全点検や劣化診断は行っていますか? 下記のようなことが気になるようになったら、そろそろ建物劣化診断が必要な時期です。

  • 建物の外壁がひび割れている。モルタルの剥離や欠損がある。
  • タイルが割れている。浮いてはがれ落ちそう。
  • 鉄筋が露出し、錆が出ている。
  • 壁が水が流れたように白く汚れている(白華現象)。
  • 防水の目地が劣化している。
  • 見た目は丈夫そうだが、竣工から長年経っている。
  • 鉄の手すりに錆が出ている。根元がぐらついている。
  • 大地震や災害時にあっても、建物、設備は大丈夫だろうか。
  • 屋根の防水が劣化し、雨漏れが心配だ。
  • 水に赤錆が出ている。
  • 排水管の水漏れ事故が続けて起きている。

建物にはそれぞれ個性があります。また、経年に伴い状態が変化していきます。したがって、大規模修繕工事の内容を決めたり、長期修繕計画を検討する場合には、その前に建物・設備の状態を客観的に判断する、『建物劣化診断』が必要となります。大規模修繕工事を行うにあたっては適切な実施時期や工事内容を確定する重要な基礎資料となります。

当協同組合では、大規模修繕工事の成功につながる管理組合・ビルオーナーの立場に立った適切な診断を行っております。お気軽にご相談ください。

電話によるお問い合わせや資料請求は082-272-4051まで

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よくある質問(建物劣化診断について)