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用語集

【あ】

アスベスト
繊維状の鉱物で、耐熱材、耐火断熱材、絶縁材、補強材など幅広い建築材料などに使われてきました。日本語では「石綿」とも呼ばれます。直径1ミクロン以下の細長い微細な繊維を吸い込むと、石綿肺、ガンなどの病気の原因となり、人体に有害なことから新築時はアスベストは使用されなくなりつつあります。その一方で、建物解体時の飛散防止対策や処理方法が問題になっています。

【か】

管理組合
マンションの管理運営に関する最高決議機関です。マンションを買って区分所有者になれば自動的に管理組合のメンバーになります。築年が古かったり規模が小さくて管理組合が結成されていないマンションでは、管理運営がうまくいかないこともあります。管理組合は最低でも年に1回、総会を開き、予算案の作成や会計報告、議題について話し合い、管理に関する計画を立てます。また、複数の理事を選抜して実際の管理運営業務を行います。

【き】

共用部分
マンションの建物のうち、専有部分以外の部分のことをさします。コンクリートの骨組み、エレベーター・受水槽などの設備、外廊下やエントランスなど、居住者が共同で使う対象はすべて共用部分といいます。バルコニーや専用庭は専有部分と勘違いしやすいですが、いずれも共用部分の専用使用部分になります。また、区分所有法で決められて変更できない「法定共用部分」と管理規約で決められる変更可能な「規約共用部分」があります。所有権は区分所有者全員の共有となります。

【こ】

コンクリート
セメント、水、砂、砂利などの骨材を混ぜて練り合わせたものをさします。現場の施工をしやすくしたり、特定の性質を与えるために混和材料を混ぜるのが一般的です。硬化する前のフレッシュ・コンクリートを型枠に打ち込むと、セメントと水が化学的に結合する水和反応によって固まります。水とセメントの割合(水セメント比)など、混ぜる材料の調合の仕方で強度が変わります。

【し】

修繕積立基金
長期修繕計画に応じた適切な修繕積立金を割り出すと、標準的な70平方メートル程度のマンションで1戸当たり5000円〜6000円以上になります。毎月定期的に支払う費用を抑えるために、修繕積立金を管理費の1〜2割程度に設定しているケースも多いですが、積立金額が少ないと計画修繕が上手く行きません。そこで積立金額を補うために、マンションを購入する時に一括で支払うのが「修繕積立基金」です。20〜30万円程度のまとまった金額になるのが一般的です。
修繕積立金
マンションの外壁塗り替えなど、共用部分の大規模修繕工事には、莫大な金額がかかります。1戸当たりに換算すると数十万円以上になります。これを一度に支払うのは大変なので、前もって少しずつ積み立てておくのが「修繕積立金」です。長期修繕計画に則って、必要な費用を予測した上で適切な金額に設定することが望ましいといえます。管理費と一緒に毎月徴収するのが一般的ですが、金額が少ない小規模な補修などについては管理費から充当するケースが多い。

【せ】

専有部分
マンション1棟の建物全体のうち、何階の何号室という形で区切られた室内空間のことをさします。法的には区分所有の対象になる部分をさし、普通の所有権と区別して区分所有権といわれています。壁紙や天井、床などの内装材、電気・電話の配線、給排水管のうち共用竪管までの横引き管などは専有部分に含まれます。コンクリートの骨組み自体(躯体)、外壁、戸境壁、柱などは共用部分です。共用部分との違いに注意が必要です。専有部分の面積を専有面積といいます。

【た】

大規模修繕工事
マンションにおいて5〜10年単位で行われる大がかりな改装、補修工事のことをさします。具体的には、外壁の補修工事、屋上やベランダの防水工事、給排水管の更新工事、非常階段や手摺りなどの鉄部塗装などが行われます。
建物劣化診断
建物は経年に伴い状態が変化していきます。したがって、大規模修繕工事の内容を決めたり、長期修繕計画を検討する場合には、その前に建物・設備の状態を客観的に判断する建物の調査及び診断が必要となります。これが建物劣化診断です。大規模修繕工事を行うに当たって適切な実施時期や工事内容を確定する重要な基礎資料となります。

【ち】

長期修繕計画
マンションの居住性能を維持し、できるだけ長持ちさせるには、建物の状態に応じて計画的にメンテナンスしていく必要があります。特に屋上防水工事や給水管の取り替えなど、10年・20年先に予想される大規模な修繕工事については、長期的な視点に立って準備しておくことが大切です。いつごろどんな修繕が必要か、どれくらいの費用がかかるかを想定して作るのが長期修繕計画です。最低でも20年間までカバーした修繕計画が必要といわれています。

【は】

パイプライニング
給排水などの配管の汚れを取り除き内面をクリーニングした上で、パイプ内部にエポキシ樹脂塗料を均一にライニングして、古いパイプを取り替ることなく、新しく蘇らせる画期的リニューアル技術です。

【り】

リノベーション
既存の建物に大規模な改修工事を行い、用途や機能を変更して性能を向上させたり価値を高めたりすることをさします。建物の経年にともない、時代に合わなくなった機能や性能を、建て替えずに時代の変化にあわせて新築時の機能・性能以上に向上させることを目的としています。具体的には、耐震性や防火安全性確保し、耐久性を向上させる、冷暖房費などのエネルギー節約のため、IT化など変化する建築機能の対応・向上のために行われます。外壁の補修、建具や窓枠の取り換え、間取り変更、給排水設備更新、冷暖房換気設備の更新などを行います。