建物劣化診断について

建物診断はなぜ必要なのでしょうか?

『現状の把握』が調査です
適正でバランスの良い、合理的な維持管理および改修工事を行っていくためには、各々の建物にあった方法が必要です。そのために建物の現状を正確に把握することが必要なのです。

『原因と影響の判断』が診断です
現状把握をもとに、問題点があれば原因の推定と、その与える影響を想定することが必要です。それがなければ、誤った方針で維持、管理、改修工事が進んでしまう可能性があります。

建物劣化診断を行うメリット

  • 経済的な改修工事ができる
  • 長期修繕計画作成の資料になる
  • 損傷箇所の早期発見ができる
  • 公平な入札や業者選定ができる
  • 竣工時の不都合が顕在化できる など

的確な建物劣化診断は、長期修繕計画、大規模修繕工事成功の決め手になります。

 

建物劣化診断と施エの分離は必要なのでしょうか?

診断を行った会社や関連会社で工事を行うことを前提とした「工事ありき」の診断にならないよう、当組合ではエ事受注と建物劣化診断は完全に分離し、公正な立場で行うべきだと考えています。

建物劣化診断のノウハウを持っている当組合に依頼すれば診断費用はかかりますが、不適切な診断はその後の補修に影響し、逆に多額な費用がかかることを防ぐことができます。


建物劣化診断を施工業者さんに依頼してはだめですか?

最近では施工業者がエ事受注のために、建物劣化診断をサービスで行うことがあります。診断をきちんとしてエ事をしましょうという姿勢は良いことですが、受注せんがための診断で内容的に問題がある場合が多く見られます。過剰診断や的確な診断がなされていないことが、皆さんに判断できるでしょうか。

当組合では、マンションの適切な維持保全を心掛け、過剰な診断等の業務を行いません。必要で適切な診断を行い、管理組合との信頼関係の確立を重視します。


建物劣化診断の費用は?

当組合は非営利組織ですから建物劣化診断を実費で行っています。診断の目的を明確にし、その建物を診断するのに必要なエ数を積算して、予算を作ります。

当組合では、無料で診断等業務を請け負うなどの過剰なサービスは行っておりません。必要な診断などの経費については必要な報酬としていただき、例えば、新たに診断等業務に参入するために、サービスとし廉価な診断(簡易劣化診断は除く。)などは行いません。