給排水管改善計画について

なぜ、同じ築年数でも配管の腐食程度にバラつきが出るのですか?

給排水管の劣化状態は建物ごとで大きく違います。

  • 建物の立地状態
  • 竣工時の施工精度
  • 水質
  • 使用配管の材質
  • 水の使用状況
  • 給水方法 など

 

給水管の種類を教えてください

さびる材質の管は内部の腐食を避けるために樹脂でコーティングする更生工事が行われてきました。これまでの更生工事をしている場合は劣化が進んでいることもあります。また、劣化が著しいと更生工事では対処できないため取替(更新)工事が必要となります。

給水管の主な材料 敷設され年代 特徴
水道用亜鉛めっき鋼管
(白ガス管)
~1980年頃まで さびやすい。さまざまな更生工事で対処。
硬質塩化ビニル
ライニング管
1970年頃~現在 継ぎ手部分でさびやすい。
SUS
(ステンレス管)
1980年代中頃~現在 さびにくい。最近急速に使用が増えている。
水道用
硬質塩化ビニル管
~現在 さびない。安価。専有部分での使用が多い。
架橋ポリエチレン管・
ポリブデン管
1990年代~現在 さびない。継手不要。サヤ管ヘッダー工法の樹脂管として採用される。

 

 

排水管の種類を教えてください

雑排水管の主な材料 敷設され年代 特徴
配管用炭素鋼鋼管
(水道用亜鉛めっき鋼管)
~1980年代中頃まで 激しくさびる。
排水用硬質塩化ビニル
ライニング鋼管
1980年代後期~現在 さびにくい。
排水用鋳鉄管 ~現在 さびにくい。
硬質塩化ビニル管 ~現在 さびない。非金属管であり、外力や火に弱い。
排水用耐火二層管 1970年代中頃~現在 さびない。
非金属管だが、管の外部を耐火性の材料で被覆してある。